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鳥居清光

鳥居 清光(とりい きよみつ、1938年 - 2021年5月24日)は、日本の女性画家、浮世絵師、舞台美術家。鳥居派9代目当主。本名せつ子。鳥居派8代目・5代清忠の娘で、鳥居派で初の女性浮世絵師である。木版画や鳥居派伝統の歌舞伎絵看板だけでなく、歌舞伎の衣裳や舞台美術も手がけ、舞台装置図のような立体図も制作。

東京都出身。鳥居派8代目・5代清忠(言人)の娘として生まれる。幼少より家業の手伝いをしていたが、兄・元宏が映画監督の道に進んだため、鳥居派を滅ぼすまいとした父から画法を伝授された。高校時代には洋画家の伊藤清永に師事し、油彩画を学ぶ。東京芸術大学日本画科卒業後、日生劇場のデザイン室や技術部に勤務する。また、父について鳥居派の画法を習得する。1976年7月に父が没した後、父の画業を引き継いて女性浮世絵師として正式に発足、1982年11月27日に鳥居派9代目を襲名し、清光を名乗る。襲名披露には、中村歌右衛門、尾上松緑、松竹社長の永山武臣、楢崎宗重、山口桂三郎らが列席した。

その画風は、「浮世絵に留まらず、美人画は鏑木清方に学んだ父譲りの画風があり、また大和絵の味も加わった独自なものがある」と評される。

1986年エイボン芸術賞、1988年長谷川伸賞、1994年日本演劇興業協会賞、2016年第37回松尾芸能賞特別賞受賞。2005年黄綬褒章受章。

2021年5月23日、急性心不全のため東京都内の自宅で死去。83歳没。

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